・いわき市平上平窪のオリーブ畑でオリーブが熟していました。(10月27日撮影)

 ⇒当会員の佐藤がいわきオリーブプロジェクト研究会から依頼され管理しているオリーブです。

なぜこのような取り組みを考えたの

 

『東北に春をつげる町』としてみかんが実る温暖な土地で、裕福で無いながらも米や野菜を作り自給自足の生活で物質的なものより心の豊かさを感じる町を取り戻したい。

・狭い、暑い、寒い、孤独という悲惨な状況から、また祖先から引き継いだ土地で一生を終えたいという思いを叶えてあげたいという思いから、仮設住宅、借り上げ住宅からの脱却をめざし取組を始めた。

 

 ★下記の太陽の恵みのオリーブをシンボルとして新たな町おこしを始めようを参照

 原発事故で荒廃した田畑の再生と町民の帰還

太陽の恵みのオリーブをシンボルとして新たな町おこしを始めよう.pdf
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震災・原発事故から今はどうなっているの、どんな問題があるの

 

【現状】

  現在、町に居住している町民は1割程度、原後放置

 されて荒廃した田畑は雑草等で覆われ 子供が戯れて

 いた二つ沼公園の豊かな自然が失われ、また町民に新鮮

 な野菜を供給していた農業ができる状況も今はない。

  (海岸地域は、まだ海水に浸かっている所あり)

  帰還している町民が少ないこともありスーパーや医療

 機関も少なく、実質的な生活ができる環境にない。

  また、放射能の不安が払拭されていない。 

 

【現状から見える課題】

  1.帰還しても農業ができない

   ・原発後放置されて荒廃した田畑に帰って農業がで

   きるか心配、放射能風評の中作る作物があるか。

  2.生活必要環境の未整備と放射能不安

   ・日常基盤に必要なスーパーがない、週2日利用で

   きる医院があるが、とっさの病気やけがで対応がで

   きるか心配。

   ・隣人と帰りたいが放射能で負った心の傷がまだ癒

   されていない。

 

 ★参考)仮設住宅の居住状況

     四倉町鬼越仮設住宅    197世帯 461名

     四倉町工業団地仮設住宅  103世帯 206名

     いわき高久仮設住宅    232世帯 610名

     常磐湯本仮設住宅     140世帯 380名

どうしたら以前のようになれるの、そのために何をするの

 

  1.オリーブを利用して荒廃した田畑の再生で農業を復活させる。

   ・オリーブについては、3年前からいわきオリーブプロジェクト研究会がいわ

   き市内で実績をあげており、温暖な広野に栽培は可能と思われる。

   ・放射能に強い特性を持つオリーブを畑に植えて田畑の再生を図る。(田んぼ

   は、水はけ状況を把握して実施していく。)

    ⇒放射能検査と風評被害の実態をつかんで米野菜に代わる作物として定着を

   図って行くことで農業の再生を図った行く。

  2.シンボルとしてのオリーブを活用して帰還を促していく。

   ・かってみかんが『東北に春をつげる町』で広野町が温暖な町であるイメージ

   を定着させたように、オリーブで復興させた町をアピールしていくことで住み

   よい町を作り、町に帰りやすい環境を作る。

    ⇒その前段として、小中学校や二つ沼公園にオリーブを植えていく。

   ・町民自ら、オリーブをシンボルとして町つくりを行い、広野町を再生するこ

   とで早期帰還の道筋を作る。

●オリーブ栽培が軌道にのった場合の六次産業への道と町民の帰還

町おこし

・地域の良いところの掘り起しをしながら町おこしを図っていく。